合格体験記②

合格した生徒が後輩たちのために合格体験記を残してくれました。

 

K.S. 高2春入塾 鳥取西高 都留文科大学文学部英文学科

ここでは学校の合格体験記に書かせてもらえない生の声を書かせていただきます。あくまで僕の考えですので、一度自分の頭の中でフィルターにかけて解釈していただければ、幸いです。

 

◯大学に入学する目的

大学に入学する目的とはなんでしょうか?医者になりたいから医学部、法曹関係の職に就きたいから法学部に行く、といったように就きたい職業から学部を選ぶ。研究したい学問に特化した大学を選ぶ。社会に貢献する活動のために大学に入る。これらの動機は非常に素晴らしいと思います。ですが、実際はすべての受験生がこのような動機をもっているとは限らないと僕は考えています。遊びたいから、高学歴を手にしたいからという理由で大学に進学するという人も一定数存在するということも確かです。なかには親が教育熱心で嫌々、大学受験をする人もいるかもしれません。僕が言いたいのは極端に言うと、大学に入ろうとする理由は何でも良いということです。高学歴であれば、合コンでモテそう。大学でいい出会いがあるかも。このような俗っぽい理由で受験へのモチベーションを高めることも時には重要だと思います。大学入学前の分際である僕が言うのも説得力に欠けますが、大学に入ると興味関心が芽生えるはずです、たぶん(笑)。加えて、大学を調べるときには学部、学科の特徴や偏差値だけでなく町並み、サークル、留学制度も調べてほしいです。またオープンキャンパスは絶対に行きましょう。できれば1年生のうちから行っておきたいです。 

 

◯僕の三年間

<一年生>

高校から始めた軟式テニスが楽しくて、勉強と部活の比率は3:7くらいでした。勉強はしたほうがいいと思っていたので、できる限り予習(特に数学)はしていました。しかし、部活の疲労感からできないことが多かったです。学年順位180/280くらい

<二年生>

春、受験への危機感からチラシで見たコンパスラボに入塾。ここが本格的な受験勉強のスタートといって良いでしょう。英語(特に文法)、数学(どんどん先取り)を重点的にこなしました。成績の上位クラス(文系)に三年から入ることを一つの目標としました。ですが半年経っても成績は伸びませんでした。ガン萎えしながらも塾の先生方の助けられ、やり続けたところ爆伸び(特に英数)。数学が文系だったこともありますが、最高で40/280位まで上がりました。ここで勉強して成績が上がることへの快感を覚え、勉強への熱意が少しだけ高まりました。

<三年生>

二年生の努力と多少の運で、上位クラスに入りました。周りが自分よりはるかに勉強ができる人たちばかりだったため、比べることがバカバカしくなり逆にのびのびと過ごせました。分からないところを質問すると、気さくに答えてくれる素晴らしい環境でした。部活が終わると、受験一本。勉強でしんどくなっても、その苦しさを友達と共有して笑い合う。受験生活を特に満喫できた一年でした。

 

◯教科別のポイント

<国語>

意外と大事な教科。現代文を雰囲気で読めるから大丈夫と言っている人は危険です。学校の授業が実は案外重要だったんだなと思います。これまで読書をあまりしてこなかった人にはかなりのディスアドバンテージ(僕も)がありますが、嘆いていても仕方ありません。文章の読み方、記述のコツをスタディサプリや参考書等でおさえておくことが大切です。

<数学>

とにかく、早めに教科書を一周することが大事です。全体の単元を把握することで自分の得意、不得意が分かり、効率的に学習を進めることができます。ただし、早く一周しようとしすぎて理解ができないのは本末転倒なので、理解しながら進めましょう。分からないことはできるだけ早く、先生や友達に聞くことをオススメします。すぐに聞けないときはどこが分からないかメモしておくのがいいと思います。

<英語>

簡単に言うと、英語は単語・文法の二つを学習する必要があります。どちらも大事ですが、手薄になりやすいのは文法だと思います。簡単な英文だと、英単語の並びだけで内容をなんとなく理解できてしまうので、自分の理解不足に気づかないことがあります。文法が手薄だと、共通テスト(9割近くが目標なら困るかも)では困らないかもしれませんが、大学別で課される二次試験では、痛い目を見ます。二次試験は記述式なので和訳や文章の正確な説明が求められます。これに対応するためには英文の構造(主語、述語、修飾語がかかる単語)を理解することが大切です。僕は学校配布の文法書がマジで意味不明だったので、スタサプや人気の参考書で学習しました。個人的には関正生先生の授業、参考書がおすすめです。文法は確実におさえたかったので全体を3周しました。大学受験に必要な英単語は非常に多いです。僕が意識していたことはとにかく何度も触れることです。回数>時間。一日のうち英単語の時間を1時間とるより、授業の合間や移動時間に単語にふれ合計で30分の方がはるかに身につきます。

<社会>(日本史、政治経済の人へ)●日本史

「日本史は流れの理解が重要」これに尽きます。出来事のつながり(因果関係など)を理解すると単語が芋づる式に覚えられます。オススメの勉強法は歴史漫画を読むこと。また史料集等でビジュアル的にインプットすると記憶に残りやすくなります。

●政治経済

教科書には知識量が少し足りない気がするので、資料集が必須。共通テストでは読み取り問題が多いので時間が足りないことがあるため、知識問題を一瞬で解く必要があります。問題を解いていくと、出題側のひっかけたいところが見えてきます。間違えた箇所を資料集にマーカーで線を引いて、確認するといいと思います。

<理科基礎>生物基礎、地学基礎

1、2年生のうちに定期テストのテスト直しをしておくと、3年生で楽になります。覚えづらい単語は語呂合わせや歌で覚えていました。

<情報>

僕は1年生のときにプログラミングを放棄していたので、共通テストで泣かされました。なのでアドバイスは何もできません。強いて言うなら、受験する大学の情報の配点が何点なのか、見ておくのがいいと思います。

 

◯部活との両立

3点アドバイスします。

1つ目、疲れたら休みましょう。部活後、疲労でくたくたな状態では集中できず、効率が悪いです。20分くらい仮眠をとったり、お風呂に入るといいと思います。

2つ目、早く帰る日や定休日をつくりましょう。ただし、これは、ほぼ毎日遅くまで部活をする人向けです。忙しくなければ、必要ないと思います。僕は日曜以外部活が遅くまであったので月、水、金は早めに部活を抜けていました。

3つ目、授業の受け方を考えましょう。部活で勉強できない分、授業で100%理解することをオススメします。さらに、その授業が本当に自分の進度と合っているのかを考えることが大切です。授業が自分の進度より遅いなら、どんどん先取りをするといいと思います。授業で寝てしまうなら、隣の人に起こしてもらうように懇願してみては?

◯生活面

2点アドバイスします。

1つ目、睡眠はしっかり取ろう。また、寝る前のスマホは毒なので絶対にやめましょう。

2つ目、スキマ時間を活用しよう。僕は自転車で登校していました。信号待ちで英単語帳を開いて、4、5個の単語を頭に入れ、英単語とその意味をぶつぶつつぶやきながら自転車を漕ぐ。これを信号待ちのたびにしていました。

 

◯コンパスラボの使い方

コンパスラボは月額定額です。通えば通うほどお得です。たとえ親に強制的に塾に入らされても、意識してほしいのは塾のカモにならないこと。つまり、自分はあくまで塾を「利用」して大学進学する、自分が塾のいいところを搾取するというマインドをもつことが大切です。分からないところはどんどん質問、英作文はできる限り添削してもらう、勉強計画を一緒に立ててもらう、塾側の負担は増えるかもしれないけれど、親にお金を払ってもらって通ってるのだから、許してよね♡また、コンパスラボは個別で席が決まっているので、目標を書いた紙を机に貼るといいと思います。モチベーションになります。さらに、コンパスラボの生徒なら、スタプラ(勉強記録のアプリ)を入れていると思います。塾や学校で勉強を頑張っている人をフォローしましょう。その人の勉強時間の多さが刺激になり、やる気が出ます。

 

◯最後に

 

 

大学受験はかなり情報戦です。僕は中期に都留文科大学を受験したのですが、その大学は前期は共通テスト利用の入試方式、中期は共テと二次試験(英語のみ)という特殊な入試方式でした。そのため中期は得意な英語で勝負できたのでラッキーでした。学校の合格体験記は難関大に受かった人や逆転合格した人のものが大半でした。合格したら合格体験記を書きたかったのでここで書くことができて嬉しいです。僕は前、中、後期に出願したのですが、前期は不合格、手応えがあっただけに合格発表は悔しいより驚き。前期に受かると高をくくっていたので中期、後期の勉強をサボりがちになり、前期試験後、ほとんど筆記用具をもっていませんでした。そのため字はぐちゃぐちゃ。前期の合格発表の翌日に中期の試験。気持ちもコンディションも最悪。手応えはダメダメ。後期に向けて小論文対策を始めました。結果的に前、中、後期のすべての日程を受験しました。結果は中期も後期も合格。なぜ前期はダメで、中期に受かったのかは永遠に謎です。大学受験は不確定要素が多すぎます。共通テストは自己採点、赤本は具体的な大問別の配点が書いていない、倍率が年によって全然違うなどです。結果は全く予測できません。だからこそ合格したときの感動や喜びはとてつもなく大きいと思います。ぜひ未来の自分が笑顔でいられるように頑張ってほしいです。最後になりますが、学校や塾の先生方、本当にありがとうございます。特に何度もテキストのコピーをお願いした塾長をはじめ、英作文や和訳、英訳の添削のご指導をいただいた高多先生や、入塾当初から学習の計画や声かけでお世話になった右谷先生と木佐先生、入塾しなければ享受することのなかった学びを与えてくださり本当にありがとうございました。